住吉との話が終わり、新庄はモモコが眠る隣の部屋への襖を開けた。

「…寝ているのか。」

新庄はモモコにそっと近づき、そっと頭に触れた。

「…もう、昼食の時間なんだが。」

モモコは夜中に何度もも、後遺症の酷い頭痛で眠れない夜を過ごしていた。

今こうして眠れているのなら、起こす必要は無い。

「…。」

新庄は、布団を彼女の首元までかけると、そのまま隣の自室に戻って行った。



「刀の手入れをしなければ。」