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田辺に挨拶を済ませた晴臣と萌は、そのまま双子とともに東京にある晴臣の自宅へと向かった。

結婚に向けての準備として、連休中に三人で彼の部屋に泊まってみようと計画していたのだ。

陽太は晴臣に懐いていたものの、光莉は人見知りも場所見知りも強い。突然環境が変われば、きっと大きなストレスがかかってしまうだろう。慣れるための練習と行楽を兼ねて三泊する予定だ。

双子は新幹線に乗るのは初めてで、陽太はホームでは終始大騒ぎ。新幹線が到着するたびに歓声をあげ、出発時にはぶんぶんと手を振って見送った。

車内は退屈だったのか途中で眠ってしまったため、彼らが目を覚ましたのはちょうど晴臣のマンションに到着した時だった。

「ママ? ここ、どこ?」
「晴臣さんのおうちだよ」
「おみしゃんのおうち?」

目を擦りながら起きた光莉と陽太に尋ねられ、萌は懐かしさに胸を高鳴らせながら答える。

三年ぶりに訪れた晴臣の部屋は、一部を除いて驚くほど以前と変わっていなかった。