「……ならこれはどう?」
えっと思って顔を上げると、別のキーホルダーが目に飛び込んできた。
私はすぐに返事する。
「うん!」
彗星もほしかったのは本当だけど、
〝天の川〟は二人の思い出だもんね。
彗が覚えてて選んだのかはわからないけど……。
そうやってお会計をしようとした時、
「ステキなカップルですね〜」
と、店員のおばさんがにこやかに私と彗を見た。
「わあ、嬉しいです!」
笑顔で応えてみる私だけど、内心ドキドキが止まらない。
私たち、ちゃんと恋人に見えてる……?
ちゃんと雰囲気でてる……?
そんなことを考えたら、ニヤニヤが止まらないんだもの。