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「あー最高だったぁ」


ドキドキとときめく心で会場をあとにする。


久しぶりに観たプラネタリウム。

もう上映は終わったというのに、目を瞑ればその光景が鮮明に浮かんでくるくらい、綺麗だった。


……やっぱり私、星って好きだなあ。

きっかけは〝彗〟だったけど、今は関係なく魅了されてしまってる。


「星それぞれの輝きって違うんだって思ったら人と同じで個性に見えてきて。七夕の物語もやっぱり定番だけど素敵よね。何度も観てるはずなのに織姫様の切ない気持ちに感情移入しちゃって泣きそうになっちゃったし。今人と出会えてることって当たり前じゃなく奇跡なんだって再確認させられたというか。それにまた音楽が絶妙にいいところで流れてくるから──」


──はっ。

なにやら視線に気づいて咄嗟に口を噤んでみたけれど、どうやら遅かったらしい。


「ひとりで喋ってたね、私」

「そーね」


窺うように横を見ると、クールな瞳と視線がぶつかった。


……やだもう最悪。