「じゃあいくよー?」 3脚に設置したスマホのカメラを開き、セルフタイマーをセットした私は、真ん中のボタンを押してから急いで二人が待つ場所まで走った。 6、5、4、3、2、1。 ──カシャッ。 「撮れた?」 「たぶん。今確認してみるね」 左に彗。 右に宙くん。 なぜか真ん中に、私。 その写真に写った私は、大好きな大好きな二人の幼なじみに挟まれ、幸せに満ちた表情をしていた。 -end-