さあ、帰ろう。 私はきゅっと口角を上げ、鞄の紐を握り直した。 大好きなお母さんの夕飯を食べていっぱい寝たら、明日にはきっとこんな気持ち、全部なくなってるはずだもん。 ……そう。 彗に好きな人がいてもいなくても、私の想いは変わらない。 明日も明後日もずっと、彗が好き。 だから。 勝手に片想いすることくらいは、お願い。 許してよね、彗……?