──そうしていくつかの競技を終え、いよいよ最後の種目までやってきた。


今の順位はというと、彗の活躍のおかげで10組中3位。

だけど私たちが優勝するには、ここで1位をとるしか道は残されていない。


そんな最後の種目は〝以心伝心100m走〟というもの。

20mごとに出される〝相手に関する質問〟に対して答え、正解者だけが前に進めるといった内容だ。


『相手のことをどれだけ知ってるかわかるゲームです〜』


とか説明されたっけ。

どっちがどの役割を担ってもいいらしく、彗が走る方を選んでくれた。


信じてないわけじゃない。

でも……。


私のこと、ちゃんと知ってくれてるのかな。