「宣誓──」


学校に着くなり体操着に着替えを済ませた私は、樹里たちとグラウンドの列に並んだ。


きゅっと高く結んだポニーテール。

額にはしっかりと赤いハチマキを結んで、ドキドキとその時を待つ。

私の出番は、玉入れ以外に女子全員が出場する、棒引きがある。

2つ共午後の部にやってくるから、ゆっくり心の準備をしておこう。


「カップル対抗戦に出場の皆さん、事前説明がありますのでお集まりください」


全校生徒による準備体操を終え、それぞれのクラスの席で待機していると、そんなアナウンスが響いた。


カップル対抗戦……。


……いいな。

私も彗と出たかったなぁ。

なんて、ちょっぴりまだ尾を引く思いがあるのが本音。

動機は不純だったけど、これを機にもしかしたら彗との距離が縮まってたかもー? とか思ったらさ?


……いや、実際に出場が決まってたら決まってたで、今頃恥ずかしくていたたまれなくなってた可能性も……。

うん。そうよそうよ。