「莉音さん!!」
突然外から大きな声が聞こえてきて、私は意味もなく閉じていた瞼を開ける。
「うるさいって、近所迷惑でしょ」
耳をすませば、微かに莉音ちゃんの声も聞こえた。
「澪音、家にいるんですよね。本当のこと教えてもらえませんか?」
「何回聞いたって一緒だよ。あの子学校嫌いなの。今だって、遊び歩いてるし家にもいないから」
ベッドから起き上がり、震える足で玄関に近付くと、更に鮮明に聞こえた声。
莉音ちゃんは、私の想いを聞き入れて、旭陽に真実を話さないでいてくれていた。
「んなの納得いくわけねーだろ」
旭陽の低い声に、私はビクリと身体を揺らした。
「事実なんだから仕方ないでしょ。いいから帰りな」
「嫌です。いないっつーなら、家上げてください」
そんな強引な声と同時にドスドスと荒い足音が近づいてきた。
「ちょっと旭陽!」
焦ったような莉音ちゃんの声に、私は慌ててベッドに戻ろうとする。
だけど、ほとんど寝たきりで筋肉がなくなってしまった足は咄嗟に対応できず。
見事にもつれて、大きな音で廊下に倒れ込んでしまった。
それと同時に開かれたドアは、誰が開いたのかは分からない。
突然外から大きな声が聞こえてきて、私は意味もなく閉じていた瞼を開ける。
「うるさいって、近所迷惑でしょ」
耳をすませば、微かに莉音ちゃんの声も聞こえた。
「澪音、家にいるんですよね。本当のこと教えてもらえませんか?」
「何回聞いたって一緒だよ。あの子学校嫌いなの。今だって、遊び歩いてるし家にもいないから」
ベッドから起き上がり、震える足で玄関に近付くと、更に鮮明に聞こえた声。
莉音ちゃんは、私の想いを聞き入れて、旭陽に真実を話さないでいてくれていた。
「んなの納得いくわけねーだろ」
旭陽の低い声に、私はビクリと身体を揺らした。
「事実なんだから仕方ないでしょ。いいから帰りな」
「嫌です。いないっつーなら、家上げてください」
そんな強引な声と同時にドスドスと荒い足音が近づいてきた。
「ちょっと旭陽!」
焦ったような莉音ちゃんの声に、私は慌ててベッドに戻ろうとする。
だけど、ほとんど寝たきりで筋肉がなくなってしまった足は咄嗟に対応できず。
見事にもつれて、大きな音で廊下に倒れ込んでしまった。
それと同時に開かれたドアは、誰が開いたのかは分からない。