片付けを終えて、ぼんやりしていたところに旭陽から声をかけられた。
「アイス、行かね?」
そんな一言に、私は目を見開いた。
BBQや食事を一緒にしたあと、近くのコンビニへと行ってアイスを買って食べるのは私たちの恒例だった。
莉音ちゃんと3人で、お小遣いをもらってコンビニへと行っていた記憶が鮮明に蘇る。
旭陽も、覚えててくれてるんだ。私は嬉しくて、笑顔で頷いた。
「莉音ちゃんー!」
「私いいから!ふたりでいってきな!」
話を聞いていた莉音ちゃんが、そう言い放つ。
その目は、私にチャンスだと伝えていて、私は少し不安になった心を隠すように小さく頷いた。
少し前を歩く旭陽に、遅れて着いていく。
沈黙の中だけれど、暖かくなってきた初夏をうっすら感じるカラッとした気候は、懐かしかった。
「旭陽、案外昔から変わってないね」
ぽつりと呟いた声は、しっかりと届いていたようで、旭陽は歩く速度を弛めた。
「なんだよ、急に」
変わらないはずなのに、不思議と柔らかく聞こえる旭陽の口調。
気付けば私は、昔のように、思うがままに言葉を紡いでいた。
「アイス、行かね?」
そんな一言に、私は目を見開いた。
BBQや食事を一緒にしたあと、近くのコンビニへと行ってアイスを買って食べるのは私たちの恒例だった。
莉音ちゃんと3人で、お小遣いをもらってコンビニへと行っていた記憶が鮮明に蘇る。
旭陽も、覚えててくれてるんだ。私は嬉しくて、笑顔で頷いた。
「莉音ちゃんー!」
「私いいから!ふたりでいってきな!」
話を聞いていた莉音ちゃんが、そう言い放つ。
その目は、私にチャンスだと伝えていて、私は少し不安になった心を隠すように小さく頷いた。
少し前を歩く旭陽に、遅れて着いていく。
沈黙の中だけれど、暖かくなってきた初夏をうっすら感じるカラッとした気候は、懐かしかった。
「旭陽、案外昔から変わってないね」
ぽつりと呟いた声は、しっかりと届いていたようで、旭陽は歩く速度を弛めた。
「なんだよ、急に」
変わらないはずなのに、不思議と柔らかく聞こえる旭陽の口調。
気付けば私は、昔のように、思うがままに言葉を紡いでいた。