「ここが隼人の部屋かぁ~。思ってたより片付いてるね♪」
「失礼なやつだなぁ~。あ!今ジュース持って来るから。」
「お気遣いなく?」

作戦実行。

「おまたせ。」
「ありがとぉ~」

オレンジジュースなんて久しぶり。なんだか幼いころに戻った気分だった。

…いけない!あたしは今から隼人を試すの。

「ね、隼人。隼人の初体験っていつ~?」

「なんだよ、いきなり~ 変なやつだなぁ。ん~と、中2!」
「へぇ~結構早いんだ♪」

「そういう美紀はどーなんだよ?」

心臓がチクリと痛む…
「中3かなぁ~。遅いでしょ!」

笑顔で言ってみたけど
やっぱり顔が引きつる。
あの時が初めてだった…なんて、口が裂けても言えないよ。