「今日の18:00に渋谷ハチ公前で待ってます。

ゆう」

今回は上手くいくと良いんだけど、、、

私は優花、18歳の大学1年生。高校生の時もなか

なか彼氏ができなくて、今流行りの出会い系って

やつにハマってます。

「優花〜。授業終わったら、皆でマック行かな

い?」

「あっ、私、用事あるから、皆で行ってきて!」

「優花〜またメル友?また、だまされないで

よ〜。」

「分かってる〜。」

学校の授業が終わって、急いで学校のトイレでメ

イクして、渋谷の18:00の待ち合わせに急ぐ。


電車の中でも、「会えるの楽しみにしてるね。

ゆう」

「私も楽しみにしてるね。優花」とわくわくする

ようなメールのやり取りがあったり、これで最後

にしたいんだよな本命の彼氏が見つかりますよう

に、、、。

渋谷に着くと、階段を降りて、改札を出るとハチ

公の銅像前に待機。

10分前に着いた私は、「もう着いたよ。優花」

5分前。

あれっ、返事こないなぁ。大丈夫かなぁ。

18:00。

誰も来ないなぁ。メール受信中の文字。


あれ、ゆう君かな。











「ごめん。ブス過ぎて無理。ゆう」










泣いた。泣いて泣いて、泣いた。ぽろぽろ涙が出てきた。

左手で持っていた焼いてきたクッキーの袋が、

涙でいっぱいになった。

どうして、いつもこうなんだろう、、、。

趣味も聞いたし、好きな食べ物も嫌いな食べ物

も、

好きな芸能人も把握したのに、何がダメだったんだろう、、、。

その日の夜は、部屋に閉じこもって夕飯もいらなかった。