王国を追放された伯爵令嬢は隣国で幸せに暮らします!!

その後、エミリーもリチャードも一連の騒動の元凶として、死罪となった。そして、それによりリーベント王国の王族は国王夫妻を除き、いなくなった。国王夫妻は責任を取り、身分を返上し、平民になって暮らすことになった。国王夫妻はあっさりと立場を退いたようだ。シェイン辺境伯やウィリアム、ルーベンス帝国を恐れてのことだろう。そして、リーベント王国はルーベンス帝国の植民地となった。

それとシェイン辺境伯家は無事独立を果たし、シェイン王国という新たな王国が誕生した。ルーベンス帝国がシェイン王国を真っ先に国として認めると、それに倣ったように他国からも国として認められた。

そして、今は結婚式真っ最中だ。あの騒動の後、父シェイン辺境伯の元に私マリアンヌとウィリアムは挨拶に行き、無事結婚の許しが出た。

「愛している、マリー」

「私もよ。ウィル」

「さあ、誓いの口づけを」
そう神父様に言われ、口づけを交わす。

外では私たちの結婚を祝福するかのように虹が架かっていた。