「未央の事、好きなのに…」
「それでも!弥生ちゃんの誘惑に乗った晴海くんが悪いよ」
未央は晴海くんの前に右手を出した。
「合鍵、返して…」
晴海くんはポケットからカードキーを出して未央に渡した。
「バイバイ、晴海くん」
そう言うと晴海くんは出ていった。
「はぁ…」
演技する人って凄いな…
本当は話すのもゆっくりな未央
普段は冷たい事なんて言わないけど…変わらなきゃ!
でも、こんな最悪の日ってあるんだな…
次の日もパソコンとにらめっこでバイトを探した。
「やっぱり時給がいいのは夜のバイトかぁー」
今借りているマンションは大学近くで選んだけど、バイトも行くならできればお金は使いたくはない、歩きか自転車を考えて…
本当は怖がりの未央は夜道も怖い…
夜道を歩いてみて求人情報を見ながら未央は1件のガールズバーに申し込んだのだ。
基本カウンター越しらしいし、キャバクラみたいにお客とも近くないみたいだ。
店の評価などもチェックしてパジャマがコンセプトのガールズバーに決めたのだった。
バニーガールとかもあったが無理だと思いパジャマならなんとかと思い申し込んでみたのだ。