次の日お昼過ぎまでゴロゴロしていた未央はお兄ちゃんと出かけた。
「今日はどこに行くの?」
「俺の知り合いの店」
「ふーん」
お兄ちゃんとは付き合ってないから友達とか紹介されると関係をどう言わなきゃなのか少し不安になった。
「何?ビビってる?」
「そ、そんなことないもん」
お兄ちゃんは私の考えてる事がわかるの?
電車に乗ってお兄ちゃんと駅を出ると来たことない駅だった。
大学を東京で過ごしたお兄ちゃんは色々詳しい。
「ここだよ」
「美容院?」
「うん」
確かに髪切るのがもったいなくてずっと伸ばしっぱなしだけども…
結べば特に困ることはないけどな
「ありがとうございましたー」
ドアが開き着物を着た人が出ていった。
「あっ、春名さん、今年もよろしくお願いします」
「おめでとう、今年もよろしくね」
どうぞ〜と店の中に案内された。
少しお待ち下さいと椅子に座る。
お兄ちゃんがカットするのかな?
明日からお仕事だし、でもそれなら私はいなくても?