「苦しいってー(笑)」

笑うのをやめるとお兄ちゃんにじっと見られていた。

「いい?」

お兄ちゃんの右手が未央の顎を持ち上げると未央は自分から目を瞑った…

口唇に柔らかい感触を感じて軽いリップ音も聞こえ、顎に少し力を入れられて口が少し開いた所にお兄ちゃんの舌が入ってきた…

びっくりして一瞬目を開けたが、また目を瞑りお兄ちゃんのリズムに合わせようとするが経験が浅い未央はうまく出来ない。

「ふっ…んっ」

1度お兄ちゃんはキスをやめ、後頭部を支えられて横になるともう一度キスを落としてきた。

未央も夢中になっていて自然にお兄ちゃんの首に両手を回していると、スマホの夕方の目覚ましの音が聞こえた。

普段から毎日目覚ましをセットしていたからそのままだったのだ。

大学から1度帰って仮眠をとる未央は遅れないように
17時30分にセットしていた。

お兄ちゃんは未央から離れて未央も起き上がってテーブルの上のスマホをとめた。

お兄ちゃんは立ち上がりリビングダイニングから出ていった。