お兄ちゃんの寝顔を見ながら未央は考えていた。
お兄ちゃんと一緒に住む方がいいのかなぁ…
家賃が安くなるのは正直助かる、就活もしなくちゃならないし
はっきりいってこの2年は何度も倒れるかと思ったけど単位を落とすのも違うと思ったから頑張れた。
甘えていた自分でも頑張れば出来るという自信もついた。
「お兄ちゃん…」
未央は透の体に腕を回して目を瞑った。
暖かいなぁ…
すぅっと未央は眠りについた。
ん…苦しい…
未央の後頭部にはお兄ちゃんの大きな手が置かれていた。
ぎゅ〜っと力が入れられてお兄ちゃんの顎の下に未央の頭がある。
なんなら未央の口唇はお兄ちゃんの胸に当たっている。
キスは変な事じゃないよとお兄ちゃんの言葉を思い出した。
キスじゃないけど当たるのはOKなの?
ん?下のほうにも当たるものがあるんだけどこれって…
ちょっと引っ付きすぎじゃない?
動けないから口をはむっと動かしてみた。
「んっ…」
お兄ちゃん、セクシー声なんですけど?