「嘘〜」

何だ憶えてないのか、凄くエロかったのにと言われた。

キスは全然変な事じゃないからOK〜と言うと食事の支度をすると言いベッドから出た。

「くっ、何故か負けた気がする」

未央は歯磨きをしてリビングダイニングに行った。

ご飯を食べるとどこか行きたい所とかある?と聞かれた。

「んー、特に…お金使いたくないし」

「俺がだすよ、当然」

「どうしてそこまでしてくれるの?ほっといてくれてもよくない?」

「んー、未央を助けたいと思うのはおかしいかな?」

「私はマンションも大学も自分で働いて払わなくちゃいけないの、私を助けるって事はお金でしょ?それは絶対嫌だもん、あの日に私は決めたの」

「あの日って?」

「お父さんから保証人だった話を聞いて家を売らなきゃいけなくなった日」

未央はその後、彼氏の浮気も発覚して別れた事も話した。

次の更新にはこのマンションも出たい事も勢いで話していく。

「私が変わらないといけなくなった日だよ、だから大丈夫」

お兄ちゃんは名刺を渡してくれた。

全国に展開している不動産会社の名刺だった。

「話があるって言ったのはこれから話す事なんだけど…」