「うん。就職のこと考えるとね。大学では勉強に集中したいなって思ってたんだ」
みんな将来のことをちゃんと考えているんだ。
なんだか私だけ置いて行かれているみたい…
「鈴、大丈夫?」
「え、あ、うん大丈夫!」
ようやくカフェに到着した。

「いらっしゃいませ。あら、樹、桜!久しぶりね」
「久しぶり!志穂お姉ちゃん」
「鈴ちゃんも一緒だったのね…あなたは?」
「はじめまして。浜崎裕です。三人とは同じ高校に通ってて、同級生なんです」
「そうだったの。さぁみんな座って。この店のおすすめメニュー出してあげるから」
志穂さんが店の奥で準備をしている間に、私たち四人は、計画を立て始めた。
「鈴。どこか行きたい場所とかある?」
「そういえば、夏祭りあるんだよね?最後には花火大会大会もあるみたいだし、みんなで行こうよ」
「いいね。行こう」
そういえば、図書委員の子達がお寺で百物語語があると話しているのを聞いた。