「まだ、何も」
「そっか」


「ごちそうさまでした。ありがとう、朝ごはんまでご馳走になっちゃって」
「うん。口に合ってよかった」
「じゃあ、そろそろ帰るよ。泊めてくれてありがとう」
「気をつけてね。また学校で」
笑顔で、浜崎くんは帰って行った。
その時、スマホがなった。
画面を確認するとお母さんからだ。
「え…」
『ごめんなさい。急な仕事が入って、お父さんとお母さん誕生日に帰れなくなった』