リビングのソファに座ると、浜崎くんが、棚に置いてあった救急箱をとって手当してくれた。
「ごめん。西沢さん、ケガさせちゃって…」
浜崎くんが申し訳なさそうに謝った。
「ううん、大丈夫。大した傷じゃないし。それにあの子ももう付き纏ってきたりしないと思うよ」
「うん。たぶんもう平気だと思う」
浜崎くんが黙り込んでしまった。
「浜崎くん?」
具合でも悪いのだろうかと思ったその時、
「西沢さん、俺と真剣に付き合って欲しい」
「え?だって、もう付き纏われてないんだから、大丈夫なはずでしょ?」
「そうじゃなくて!」
浜崎くんが私の手を握ってきた。
「君のことが本気で好きになった。俺と付き合ってほしい」
「はぁ⁉︎」