私は委員会の集まりが終わった後、いつも通っているカフェにやってきた。
志穂さんに図書委員になったことを話すと、
「あら、じゃあこれから大変ね」
「そうなんです。まったく誰が図書室のリニューアルなんてしたんですかね?」
「…ごめんなさい。それやったの、私と月島先生なの」
「え?」
衝撃的なことを言った。
「私があの学校にいた頃は、本も少なくて、古い本が多くてね。本当に何日も利用者がいないことが多かったの。それで、校長先生になんとかして欲しいって頼まれた月島先生が色々やり出しちゃって、あんなふうになったんだと思う。私も楽しくなっていろいろ提案したから。…ごめんね」
「志穂さんってうちの学校の卒業生だったんですか?」
「ええ。月島先生も卒業生よ」
「そうなんですか⁉︎」
これは予想外だ。
「これから大変になると思うけど、頑張ってね」
「はい…」