「一年三組の浜崎裕です。力仕事には自信があるので本の整理をするときは、任せてください。よろしくお願いします」
生徒が全員が自己紹介し終わると、司書教諭の先生が話し始めた。
「司書教諭の月島凛です。文芸部の顧問と何クラスか国語の授業を受け持っています。よろしくお願いします」
ずいぶん仕事が多いんだなと思った。
まだ若い先生だからいろいろ仕事を任されているのだろうか。
「全員の自己紹介が終わったので、次は活動内容について説明していきます」
予想していた通り、その仕事量はかなりのものだった。
週に一回回ってくる図書当番、毎月のおすすめ図書の作成、本棚の整理、そのほかにも校外に出向いての活動もあるらしい。
その内容に、一年の中にはドン引きしている生徒もいる。
「最後に図書当番だけ決めたら今日は解散にしようか」
情報交換しやすいようにクラスごとの当番制になった。
一年生には上級生がついてくれることになった。
私たちと一緒に当番をする上級生は、さっき前で話していた、委員長と副委員長だ。
「お二人がいてくれると心強いです」