私は再び自転車を走らせ、夕方十七時半すぎに帰宅した。
それから数日が経った頃ーーー。
夜十九時過ぎ、私の家のインターホンが鳴った。
「はい……?」
インターホンのモニターに、映し出されていたのは……。
「……刑事さん?」
なんでまた、刑事さんが家に……?
「夜分遅くにすみません。ちょっと確認したいことがありまして」
「……少々、お待ちください」
私は家の玄関を開けた。
「突然すみません、柏崎さん」
「いえ……どうぞ」
刑事さんを家の中に入れ、リビングへと通す。
キッチンでお茶を二人分淹れ、リビングへ運ぶ。
「どうぞ」
「いえ、お構い無く」
「それで、あの……私に聞きたいこととは、なんでしょうか?」
二人の刑事さんの前に座る私に、刑事さんは「実は事件当日、犯人が乗っていたと思われる車が見つかりまして……」と私に写真を見せる。
「車……ですか?」
その写真を見て、私は思わず「ん……?」とその写真を手に取った。
「この車……」
「柏崎さん、何か思い当たることが……?」
私はそう聞かれて、確信はなかったが「いえ……事件当日の日、歩いている時に似たような車を見たような気が……」と答えた。
「え?本当ですか?」
だけど私は、「でも……確信はないです」と答えた。