なぜかトントン拍子で、秋文さんと付き合うことになった。 
 その日家に帰った私は、結香にそのことを報告した。

「えっ!付き合うことになったー!?」

「う、うん。そうなの」

 結香は「えっ、なに?どういうこと? なんかトントン拍子に進み過ぎじゃない?」と私に言ってくるから、私も思わず「やっぱり……結香もそう思う、よね」と結香に話した。  

「でも私の言うとおりだったね、澪奈」

「え?」

「やっぱり運命だったね、澪奈と刑事さん」

「……ありがとう、結香のおかげだよ」

 結香は「私はなにもしてないよ。澪奈が頑張ったからだよ」と言ってくれる。

「あ、ありがとう。 なんか、実感がまだ沸かないけど」

「澪奈、おめでとう。 幸せになんなよ」

「うん。ありがとう」

 やはり、持つべきものは友だ。



 しかし秋文さんと付き合うようになってから、秋文さんとのデートはあまり出来ていない。 秋文さんは事件の捜査とかで忙しくしていて、連絡を取れない日も多いからだ。
 デートの途中に事件が起きると、呼び出されることもあったけど、私は秋文さんが警察官であることを誇りに思っているから、応援している。
 そして今日もーーー。

「悪い。電話だ」

「うん」

 今日は秋文さんと付き合って二ヶ月の日の記念日で、ディナーに来ていた。