小言ばかりを耳にするより、静のせつなげな吐息を聞いている方が、よっぽどマシだ。

静に抵抗はなく、俺たちは、そのまま互いを求め合った。

静の『奉仕』は極上で、その点においてだけ、彼女と離れるのは惜しかった。

半裸の上半身を隠すように、静は着ていたブラウスを胸元にあてた。

酔い覚ましに飲んでいた俺の手から、ポカリスエットを奪う。

「……どうしても、もう、会えない?」

「その方が、いいよ。小泉さんも言ってたよ、静に……幸せになって欲しいって」