調子にのって持論を展開すると、端末の向こうから静の軽やかな笑い声が届く。

「……もうっ。相変わらずだなぁ、直和は。
付き合ってって言われて、すぐにオーケイしちゃうなんて、高校生ならともかく大人のすることじゃないよ?」

「どーせね。俺は子供ですよ。
俺なんか、死んじゃった方がいいんだよ」

「なに()ねてんのよ、もう。
流されたとはいえ、自分で決めたことでしょう? 頑張りなよ、もう少しだけ」