向井先輩と過ごす時間が増えるにつれて…学校での居場所が無くなっていく…。


人気者の先輩は、何があっても結局はやっぱり人気で…。
女子特有の妬み、恨みは…全て私に矛先が向く…。




私なんか、やっぱり向井先輩の隣に居るべき人ではない。


そう思うと凄く惨めに思えて…辛くて…苦しい…。




先輩の心を晴らしたいと思っていたはずなのに、それすら叶わず。

辛く苦しい現状に、私の心にまで雲が掛かる。




向井先輩が、全校集会の生徒会長挨拶で私のこと話すと言ってくれていたのに。


その日を迎える前に、私の心は限界を迎えた。







梅雨は明け、雨が降る時期も過ぎたというのに…。


私の心にも、今更……雨が降り始めた。