_挟間うみ・・・

彼はホントに不思議な子だった。

野球部の輪の中には入らないで、ただ1人の友達と

ずっと話していた。

どうせ足も遅いのだろう__

あたしは彼を見くびっていた。

全然速い。野球部の中でも2位には入る速さ。

そんな彼から目が離せなかった。

でも、あたしはふと我にかえった。

_なんでこんなに彼のことばっか見て、彼のことばっか考えてるんだろう・・・

なんで・・・なん・・

ガシャーン!!

_あたしは驚きベッドから落ちそうになっていた。

また・・・まただ・・・

お父さんとお母さんがケンカをしていた。

ここ最近ずっと言い争っている。