私の鳴き声、怒鳴り声があまりにうるさかったのか、他の先生が入ってきた。


「中川さん、落ち着いて……いいから1回こっちに来て。」


女性の先生が私を無理やり立たせて引っ張った。


これ以上その場にいると私がもっと暴れると思ったんだろうか。


職員室にある小さなソファースペースに私を座らせて、その先生は暖かいティーラテを持ってきてくれた。


「1回深呼吸して、これを飲んで。感情を落ち着かせてね。」


ティーラテ、熱すぎて飲めない。


でもマグカップをフーフーと冷ましていると、ちょっと気持ちが落ち着いた。


涙が顔の上で乾き始めて、慌ててハンカチで拭った。肌が傷んじゃう……。


その先生は私の横に腰かけてゆっくりと背中をさすってくれた。


私、結構暴れちゃった。


大体、冷静に考えれば確かに私よりも先生が責任取らされるよな……。


紺野先生がどうしたいかも考えず、ただ私のせいで辞職した、という事実をなくしたかっただけなのかな。


だとしたら私、最悪だ。


また涙が頬をつたってきた。


しょっぱ……。


「あのね、中川さん。先生も事情聴かせてもらったんだけど、中川さんの気持ちはすごく理解できる。」


そりゃ理解できないなんて本人の目の前で言うわけないんだから、綺麗ごとだよそんなの。