先生と両思い?とわかってから、それはもう照れたり恥ずかしかったりしたけど、相変わらずの毎日。


結局心配したりする必要なくて、気が抜けた夏休みだった。


今でもやっぱり先生のことを好きだったのが驚き。


好きかも、なんて思ったことなかったのに、なんか雰囲気?ノリ?みたいなのであんな軽く返事しちゃった。


夏休み最終日間際で、ちょうど海外出張中の両親から連絡が来た。


『まだ仕事がかかりそうだから、あと3ヶ月くらいは帰れないの、ごめんだけどよろしくね。』


とか言って電話をブチッと切られた。


その後メッセージを送っても既読スルーされて、身勝手な両親に呆れていた。


先生のことは全然言えてない。言ったら失神されそうだ。


逆にスルーしなくなるかも?


でもそれでこっちに帰ってきたら迷惑だし、時期を見て話そうと思う。


新学期、早速買ったボディミストをシュッとつけて行った。


なんかいい匂いすると自信がつく。


友達がいない私でもおしゃれ女子になった気分。


「あ、おはようございます!月葉さんにこれ、旅行のお土産です。」


朝1番にあったのが葵ちゃん。


少し伸びた髪の毛が大人っぽさを増している。


「えっ、ありがとう!でもごめん、私何も返せるものないや……。」