「千夏がそこまで言うなら、行ってもいいけど」
渋々といった様子だけれどとにかく納得してくれたみたいだ。

「よし、そうと決まったら明日は朝から出かけよう。古物市は一点物が多いから、早く行かないといいものは売り切れるからな」

骨董品などが大好きなお父さんは嬉しそうだ。
「うん!」

私も内心ホッとして頷いたのだった。