《みんな聞いて! 明日ピエロを買った古物市がまた開催されるらしいの! もしかしたら、ピエロを売っていたお店が出るかもしれない!》

その書き込みにすぐに竜二が反応をくれた。
《マジか? 行くのか?》

《ちょっと遠いからわからない。だけど両親にお願いしてみる!》
《そうか。もしダメそうなら俺たちが一緒に行くからな》

《わかった。ありがとう》
短いやりとりをして視線を両親へ移す。

食事時にスマホを使ったことを怒られるかもしれないと思ったけれど、ふたりともテレビを見ていて気がついていないみたいだ。

「ねぇ、明日も古物市に行ってみたいな」