そのはずが、私の右足がミシミシと音を上げた。
「キャアア!」

あまりの激痛に悲鳴を上げてその場にうずくまった。
ピエロに踏まれた右足の甲がズキズキと痛んで涙が滲んだ。

動けずにいると、1度通り過ぎていったピエロが方向転換して再びこちらへ向けて走ってきたの。

また同じところを踏まれたら、骨が砕ける!
そう思っても動くことができなかった。

迫ってくるピエロを見て蒼白になるばかりだ。
「冗談じゃねぇぞ!!」

ピエロに踏まれる寸前で竜二が庭から飛び出してきた。
そして思いっきりバッドをふる。

竜二が振りかぶったバッドはピエロの頭を捉えた。