本当はとても怖いはずなのに、一緒に戦うと言ってくれたのは、綾の優しさだった。
それに竜二と健太もそうだ。

私のことなんてほっとけばいいのに、ずっとそばにいてくれている。
「ありがとう」

みんなの優しさに思わず涙が出てしまいそうになり、慌てて手の甲で涙をぬぐったのだった。