竜二は怒りを顔に見せて言った。
「そうだよね。冗談とか遊びじゃ済まされないと思う」

そう言ってから、私はカウンターへと近づいて行った。
「健太、ちょっといい?」

利用者が比較的少ないことを確認してから、私は健太を呼び出して竜二と合流した。

「今竜二と話をしてたんだけど、もしあのピエロが遠隔操作されていたとしたら、どこから操作していると思う?」

その質問に健太は顎に指を当ててしばらく考え込んだ。

「たぶん、学校内だろうね。屋上とか、2階以上のどこかの教室とか。グランドが見渡せるような高い場所だと思う」

「屋上かありえるかもしれないな」
竜二が頷いている。