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両親は私の言葉を信じてくれなかったけれど、昨日グラウンドで起こった出来事も夢じゃない。

４人全員がちゃんと覚えているのだから、あれが現実だったのだと突きつけられた気分だ。

「昨日、学校の備品であるサッカーボールが何者かによって切り刻まれた。犯人は外部者かもしれないし、学校の中の人かもしれない」

朝のホームルームでは先生が神妙な面持ちでそんな説明をしていた。
部活動の後には備品をしっかり片付けることと、念を押されてホームルームは終わった。

「私、ピエロがどこにいるか探してみようかな」
お昼の給食を食べ終えてから、私は席を立った。

「探すって、どこを？」
一緒に食べていた竜二が聞き返してくる。