確かに人数はこちらのほうが多い。
「でも、そんなにうまくいくかな?」

不安そうな声を出したのは綾だった。
綾は目の下にクマができていて、昨日の夜はよく眠れなかったことがわかった。

「ごめんね綾。私のせいで怖い目にあわせて」
「ううん。あれは千夏のせいなんかじゃないでしょう?」

「とにかく、次にピエロが現れたとしたら捕まえること。かな」
健太は真面目な顔でそう言ったのだった。