そのせいで少し治りも遅くなっているかもしれないけれど。

「そっか。でも無理はするなよ? 走って逃げることが難しかったら、うまく隠れれば俺た囮になるからな」

「うん、ありがとう」
竜二のたくましい言葉に胸がキュンッとする。

このピエロ騒動が収まったら、竜二に今の気持ちを伝えてもいいかもしれない。
そういう日が来てくれるように今を頑張らないと!