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翌日の学校も昼間は何事もなく過ごすことができた。

竜二の昨日の怪我も大したことはなく、絆創膏が貼ってあるだけで本人は至って元気そうだ。

「千夏の怪我は?」
竜二に聞かれて私は自分の右足を見つめた。

上履きに隠れているから見えにくいけれど、まだ少し腫れている。
「かなりよくなってきたから大丈夫だよ」

それに、ピエロが現れているときは足の痛みのことなんて忘れて走っている。