普段からゴミ捨てに訪れる人すらいないんだろう。

公園へくればまたヒントがあるかもしれないと思っていたけれど、そこには寂れた風景があるばかりだ。

「これからどうしよう」
私がそう呟いたとき、公園の外を散歩する老婦人の姿が見えた。

老婦人はこんなところに学生の私達がいることを訝しく感じたのか、渋い顔を向けている。

「一旦ここを離れようぜ」
竜二はケースに入れているとはいえバッドを持っている。

そのことを気にして私達は公園から退散したのだった。