寂しい場所にぽつんと存在していた公園は、誰の手入れもされていなくて雑草が生え放題だった。

昔は沢山の子どもたちで賑わっていたはずの遊具も錆びてしまい、近づけないように黄色いロープが貼られている。

「こんな公園で拾いものをするなんて」
と、私を顔をしかめた。

普通なら中へ入ろうとも思わないような公園だ。
ますますお兄さんがピエロに操られていた可能性が高くなてきた。

公園内を歩いていると、白い網状のゴミ箱を見つけた。
「ここで拾ったみたいだな」

健太がゴミ箱の中を覗いているが、中には枯れ葉が落ちて入っているだけでなにもなかった。