「工藤くん、おはよう!」
「おはよう。メリークリスマス」
「メリークリスマス!」
12月25日。
私達はいつもの図書館で待ち合わせた。
談話スペースに座り、私は工藤くんへのプレゼントを渡す。
「はい、これ。気に入ってもらえるか自信ないんだけど…」
「樋口からのプレゼントってだけで充分嬉しいよ。ありがとう。開けてもいい?」
「うん、どうぞ」
工藤くんはワクワクした様子で、ラッピングされたリボンを解く。
「お、手袋とマフラー?」
「そう。これから受験始まるから、風邪引かないように。手がかじかんで鉛筆握れないと困るしね」
「ありがとう!しっかりこれ着けて受験しに行くよ。樋口が一緒にいてくれるみたいで安心するし」
「ふふっ、良かった」
「じゃあ、俺からはこれ」
私は差し出された小さな箱を受け取る。
「ありがとう!開けてもいい?」
「もちろん」
私もワクワクしながら丁寧にリボンを解いた。
箱の中に入っていたのは、ビロードの四角いケース。
(え、これって…。ひょっとしてジュエリーボックス?)
そっとふたを開けると、可愛いオープンハートのネックレスが入っていた。
「わあ…、素敵」
思わずうっとりとその輝きに見とれる。
「樋口に似合うと思うんだ。着けてみて」
促されて、私はゆっくりとネックレスを手に取り首に着ける。
「うん、よく似合ってる」
「ありがとう、工藤くん。大切にずっと着けてるね。工藤くんがそばにいてくれてるみたいで、安心して受験できる」
「ああ。離れていても、俺はいつも樋口と一緒だから」
「うん!」
胸元のハートに手を添えて、私は満面の笑みを浮かべる。
「大好きな人にプレゼントされるのって、こんなに嬉しくて幸せなんだね」
「樋口…。そんな可愛いこと言われたら、今日別れられなくなる」
工藤くんの言葉に、私もちょっと切なくなった。
(しばらく会えなくなるなんて、寂しい)
思わずうつむくと、工藤くんが私の顔を覗き込む。
「来年のクリスマスは、一日中一緒に過ごそうな?」
「え、来年のクリスマス…」
想像すると嬉しさが込み上げてきた。
「うん、楽しみにしてるね」
「ああ」
「おはよう。メリークリスマス」
「メリークリスマス!」
12月25日。
私達はいつもの図書館で待ち合わせた。
談話スペースに座り、私は工藤くんへのプレゼントを渡す。
「はい、これ。気に入ってもらえるか自信ないんだけど…」
「樋口からのプレゼントってだけで充分嬉しいよ。ありがとう。開けてもいい?」
「うん、どうぞ」
工藤くんはワクワクした様子で、ラッピングされたリボンを解く。
「お、手袋とマフラー?」
「そう。これから受験始まるから、風邪引かないように。手がかじかんで鉛筆握れないと困るしね」
「ありがとう!しっかりこれ着けて受験しに行くよ。樋口が一緒にいてくれるみたいで安心するし」
「ふふっ、良かった」
「じゃあ、俺からはこれ」
私は差し出された小さな箱を受け取る。
「ありがとう!開けてもいい?」
「もちろん」
私もワクワクしながら丁寧にリボンを解いた。
箱の中に入っていたのは、ビロードの四角いケース。
(え、これって…。ひょっとしてジュエリーボックス?)
そっとふたを開けると、可愛いオープンハートのネックレスが入っていた。
「わあ…、素敵」
思わずうっとりとその輝きに見とれる。
「樋口に似合うと思うんだ。着けてみて」
促されて、私はゆっくりとネックレスを手に取り首に着ける。
「うん、よく似合ってる」
「ありがとう、工藤くん。大切にずっと着けてるね。工藤くんがそばにいてくれてるみたいで、安心して受験できる」
「ああ。離れていても、俺はいつも樋口と一緒だから」
「うん!」
胸元のハートに手を添えて、私は満面の笑みを浮かべる。
「大好きな人にプレゼントされるのって、こんなに嬉しくて幸せなんだね」
「樋口…。そんな可愛いこと言われたら、今日別れられなくなる」
工藤くんの言葉に、私もちょっと切なくなった。
(しばらく会えなくなるなんて、寂しい)
思わずうつむくと、工藤くんが私の顔を覗き込む。
「来年のクリスマスは、一日中一緒に過ごそうな?」
「え、来年のクリスマス…」
想像すると嬉しさが込み上げてきた。
「うん、楽しみにしてるね」
「ああ」