そんな重たい気持ちが早希の体にはのしかかっていた。
もしこれで絵里香の存在がなければ、自分はきっととっくに音を上げていただろう。

もしかしたら、詩乃や直斗のようになっていたかもしれない。
完全に友梨奈の仲間になってしまったほうが楽だと感じていてもおかしくない。

「明日は休みだし、パーッと遊びに行こうか」
絵里香が元気を出すようにそう言った。

その表情は明るく、花が咲いたような笑顔だ。
「そうだね。気分転換になるかも」

早希はすぐに同意した。
身体が弱いことで絵里香ともあちこち遊びに行くことはなかった。

だから明日の休みの日には1日中遊び回ってみたい。

「駅前のショッピングモールに行って、映画を見て、スイーツを食べて、ボーリングもして。やりたいこと一杯あるんだよね」