「え? なに言ってるの?」

「だって、私の病気を友梨奈が取ってくれたんだから、絵里香はもともと関係ないんだよ」

「なんでそんな言い方するの!?」
思わず声が大きくなって、階段に絵里香の声が響いた。

早希が驚いたように目を大きくする。

「私にだって責任はあるよ。だって、都市伝説について調べたし、一緒に友梨奈を探し出したりしたじゃん」

それに、私達友達でしょう?
どうして1人で背負い込もうとするの?

その言葉は喉の奥につまって出てこなかった。
「でも……」

「『でも』はなし。私もう決めたことなんだから」
「……うん。わかった。ありがとう絵里香」

早希はどうにか納得したように頷いたのだった。