その先に立っていたのは友梨奈と。
友梨奈の両隣には詩乃と直斗もいた。

詩乃と直斗の手には木刀が握られていて、その表情は穏やかだけれどいつでも攻撃できる体制でいることがわかった。

それを見た早希が一瞬ひるんだように足を緩める。
「どうしたの、早く持ってきてよ」

友梨奈が腕組をして催促する。
「は、はい」

早希が緊張した声で答えて早足に友梨奈へ近づいた。
「こんなに沢山買ってきたんだ?」

「は、はい。どれがいいかわからなかったので」