ふたりは邪魔者の絵里香を突き飛ばし、早希から連絡先を聞き出している。
「ちょっと、勝手にそんなことしないでよ」

絵里香が横からなにを言っても誰も聞く耳を持ってくれない。
あっという間に連絡先が交換されてしまった。

「あんたも。友達を殺したくないなら、おとなしくしておいた方がいいよ」
直斗が冷たい声で絵里香へ向けてそう言ったのだった。