「それなら部活に入らなきゃ。早希がバスケ部に入るなら、私も一緒に入ろうかな」
「今更?」

「だって、帰宅部は飽きちゃったんだもん」
早希がいない放課後はどこか物足りなくて、だからさっさと帰るようにしていた。

だけどこれからはそれも変わってくるかもしれない。
そう思うと絵里香の胸は踊った。

だけどとにかく今日は約束場所へ行かなきゃいけない。
「友梨奈ちゃんがチョコレートを気に入ってくれてたらいいけど」

早希の関心はそちらへ移っていったのだった。