「なんて書いてあったの?」
「友梨奈ちゃんからの手紙だったよ。放課後、校舎裏に来るように書いてあった」

そう言って早希は手紙を開いて見せてきた。
そこには丸っこくて可愛い文字で確かに、そう書かれている。

ラブレターじゃなかったことに「なぁんだ」とがっかりしながらも、友梨奈にまた会えることを楽しみにしているみたいだ。

重い病気を治してもらったのに、もう会えないのでは少し寂しかったのかもしれない。
「ねぇ、それって私も一緒に行ってもいいかな?」

2年B組へと歩きながら絵里香は聞いた。
「もちろん、いいと思うよ?」

手紙には1人で来てほしいとは書かれていなかったし、絵里香ももう1度友梨奈という少女に会ってみたかった。