先生も、ちょっとしたいたずらだと感じて深く傷つくことはないかもしれない。
でも……。

絵里香は監視役の詩乃と直斗に視線を向けた。
ふたりはなにやらおしゃべりをしていて、こちらを見ていない。

これはチャンスだ!
絵里香と早希はそのすき職員用下駄箱から逃げ出したのだった。